メカ設計計算ツール

RMS トルク計算

運転パターンの区間ごとのトルクと時間から、実効トルク(RMS トルク)を計算します。計算はすべてブラウザ上で行われます。

入力方法

使わない区間は時間を 0 にします。トルクは向きを含めて(減速は負の値でも)入力できます。

運転パターンの区間ごとのトルクと時間
区間トルク T [N·m]時間 t [s]
加速a
定速c
減速d
停止s
N·m

任意。モータのカタログの定格トルク。空欄なら比較を省きます。

計算結果トルクを直接入力・サイクル 1 s

実効トルク(RMS)

Trms =0.8006N·m

モータの定格トルク以下であることを確認します。

ピークトルク時間が 0 でない区間のトルクの絶対値の最大2N·m
サイクル時間1s
定格トルクに対する割合100% 以下なら、実効トルクは定格以内です63%
加速ta 0.1 s定速tc 0.5 s減速td 0.1 s停止ts 0.3 s速度トルク0Ta 2Tc 0.3Td -1.4Ts 0
上:速度(台形)、下:区間ごとのモータ軸トルク T [N·m]。区間の幅は時間 t に合わせて変わります。
青の破線:実効トルク 0.8006 N·m 橙の破線:定格トルク 1.27 N·m
トルクを直接入力するときは、速度の台形は形だけを表しています(高さは速度の値によりません)。
計算式・途中計算を見る ▼
実効トルク:
運転パターン全体で、モータの発熱が同じになる一定のトルク。連続運転できるかの判断に使います。
ピークトルク:
1サイクルの中で最も大きいトルク。モータの最大(瞬時)トルク以下である必要があります。

入力(SI単位に換算)

1. サイクル時間

2. 実効トルク

3. 定格トルクに対する割合

※ 途中式の数値は有効数字6桁で表示しています。

ここまで:計算ツール

実効トルクについて詳しく知る

実効トルク(RMS トルク)とは

実効トルク(RMS トルク)は、加速・定速・減速・停止を繰り返す運転パターン全体で、モータの発熱が同じになる「一定のトルク」に相当する値です。

モータの発熱は電流の2乗に比例し、トルクはほぼ電流に比例するため、トルクの2乗を時間で平均して平方根をとります。2乗するので、減速区間のトルクが負でも結果は同じです。

連続運転できるかの確認では、実効トルクがモータの定格トルク以下であることを確かめます。定格トルクは、そのトルクを連続で出しても許容温度を超えない値です。

区間ごとのトルクの求め方

各区間のトルクは、モータ軸に換算した慣性モーメント (モータ自身のロータ慣性を含む)、角加速度 、摩擦などの負荷トルク から、次のように求めます(水平な回転で、負荷トルクが一定の場合)。

停止中に重力などで保持トルクが必要な場合は、 にその値を入れます。初期値の例(、)では、、、 になります。

このツールで入力方法を「速度と慣性から計算」にすると、最大速度 n と加速・減速時間から角加速度 α = 2πn/60 ÷ t を求め、この式で区間ごとのトルクを自動で計算します。慣性モーメントは「慣性モーメント計算」、減速機を使う場合のモータ軸への換算は「減速機計算」で求められます。

ピークトルクと定格トルクの両方を確認する

モータ選定では、次の2つを別々に確認します。

  • ピークトルク(多くは加速区間のトルク)が、モータの最大(瞬時)トルク以下であること
  • 実効トルクが、モータの定格トルク以下であること

ピークトルクだけで選ぶと、加減速を頻繁に繰り返す用途でモータが過熱することがあります。逆に実効トルクだけで選ぶと、加速の瞬間にトルクが足りなくなることがあります。どれだけ余裕を持たせるかは、メーカーの推奨や使用条件に従ってください。

実効トルクを下げるには

実効トルクが定格トルクを超える場合は、次のような対策があります。

  • 加速時間・減速時間を長くして、加減速のトルクを下げる(トルクの2乗で効くので効果が大きい)
  • 停止時間(休止時間)を長くして、サイクル全体の平均を下げる
  • 負荷を軽くする、減速比を見直してモータ軸換算の慣性モーメントを下げる
  • 定格トルクの大きいモータを選ぶ